近年、キャッシュレスと言う言葉が世に浸透しつつある
私自身、最近の買い物は専らカード払いだ。
むしろ、カード払いができなければ買わないことさえあるほどだ。
そのような状況を鑑み、2020年からuber eatsも現金による支払いを開始した。
現金の配達ってなんかめんどくさそうだし、危なくね?
そう思っているuber eats配達員も少なくないだろう。
そこで今回は、現役のuber eats配達員であり、配達回数 6900回の私がuber eats配達員の現金配達について様々な視点からお話ししていこうと思う。
・現金配達をするためにすべきこと
現金での配達をするためには事前に以下の2点をやらなければならない。
1 キャッシュカードの登録
まずはキャッシュカードを登録する。
後半で解説するが、現金払いでの配達をする場合、受け取った額の一部を後にUber Eatsに返金しなければならない。
その処理は全てキャッシュカードで引き落としになる。
これは、キャッシュカードを持っていなければ現金配達をできないと言う意味でもある。
2 規定の配達回数をこなす
この規定は今はあるかどうかわからないのだが、私が配達員を始めた当初はいきなり現金配達を始めることはできなかった。
何回かは忘れてしまったが、規定の回数をこなさなければ現金配達を設定するアイコンが現れなかった。
だが、最近はいきなり現金配達ができるようになっているとの話も聞くため、自分のアプリを確認してみよう。
・現金配達の設定のやり方
次に、現金配達を開始するための設定方法を解説しよう。
Uber Eatsの配達員専用アプリを立ち上げたら、左下のここをタップ
するとこの画面になる
更に、”現金払いを受け付ける”をタップ。
すると表示が「全ての送迎が対象」となり、現金配達ができるようになる。
ここは基本的には自分でタップしない限りはオフになっているはずだ。
しかし、最近始めた人の話だと最初からオンになっていて、実際に配達に行ってみたら現金支払いになっていて焦ったと言う人もいる。
現金配達を希望しない人は必ずこの部分の設定を確認しよう。
・差額の精算
現金配達を始めて、今週支払われる給料の欄を見ると支払い金額が”−8500”のように表示されていることがある。
これはあなたが8500円を支払わなければならないと言う意味だ。
普通の企業で働いていたらこんなことは起こり得ないため焦るかもしれない。
だが、大丈夫。
心配はいらない。
現金配達をすると全員がこうなる。
これは現金配達をする上では必ず知っておかなければならないのだが、現金配達をする場合、差額の精算と言うのが発生する。
例えば、商品代金を1500円受け取り、配達報酬が500円だとする。
我々配達員がもらえるのは配達報酬500円のみであるため、1500円のうち、500円はもらって良いのだが、1000円はウーバーイーツに返金しなければならないのだ。
その溜まった返金しなければならない額がマイナスを使って表されている。
ちなみに、返金金額は現金配達をやればやるほど増えていく。
私はだいたい毎月10万円以上は差額分を支払っている。
差額は支払いが遅れると通知が来て、それを無視し続けると現金配達を止められる。
支払いは、通知が来たら手順通りにタップしていけば10秒ほどで終わる。
期限を守り、必ず支払おう。
・現金配達で使うもの
現金配達で必要なものはお釣りだけだ。
基本的にはそれ以外いらない。
私はこのようなポーチと小銭入れを100均で購入し使っている。
また、丁寧な人は今の社会情勢を鑑みてこのようなトレーを準備している人もいる。
・持っておくべきお釣りの額
配達が1日に20や30もあると、全てが現金配達ではないと言え、一体いくらお釣りを持っておけば良いのか不安になる。
お釣りが足りなくなる
これが一番最悪なパターンだ。
それを防ぐためにも、お釣りはなるべく多めに持っておいた方が良い。
多めにっていくらだよ!?
と思うかもしれないが、私の経験上、小銭は先程のケースにほぼフルでストック、札は全て1000円札で15枚持っておけば確実に大丈夫だ。
配達を終えたら必ず集計し、札15枚、小銭をフルでストクックし直し、余った小銭、札は翌日に全て口座に入れて次の出撃に備えるようにしている。
・チップをもらいやすい?
現金払いにするとチップをもらいやすいと言うのが一部配達員の間で囁かれている。
これを聞いて現金配達をやろうと思った人もいるだろう。
本当にチップをもらいやすいのか、私の経験から言えば、確かにもらいやすい。
だが、これはお釣りの端数をチップとしてもらえる程度に止まることがほとんどだ。
具体的には、1980円の支払いで2000円を出して来たりすると、20円をお釣りとしてもらえるみたいな感じだ。
2000円の支払いで5000円出してきて「お釣り大丈夫です」なんてことはほぼあり得ないので、現金配達のチップにそこまでの期待はしない方がいいだろう。
・現金配達をするメリット
私が現金配達をしてみて感じている現金配達のメリットは以下の2点である。
1 扱えるオーダー数が増える
本来は事前決済した客のオーダーしか受け付けないのに、現金決済の客のオーダーも受け付けられるようになるのだから単純に考えて入ってくるオーダー数は増える。
真夏や真冬など、根本的にオーダーが多い時は現金をオンにしようがしまいがオーダーがガンガン入ってくるため現金をオフにしている配達員と大差はないが、春や秋と言った注文が減る時期はなるべく扱えるオーダー数を増やしておいた方が収入維持には繋がるだろう。
また、地方のUber Eats事情として、疑心暗鬼になりつつも「ちょっと試しに注文してみよう」と言う客が多い。
そう言う人はカードを登録せずに現金払いにするため、現金の割合が比較的多くなる傾向がある。
都内以外でUber Eats配達員をやるのであれば、現金配達はオンにするのが良いだろう。
2 お金がすぐに手に入る
現金配達の場合、後でお金は口座から引かれるが、客から受け取った金はとりあえず一旦自分の懐に入ることになる。
もし商品代金1000円の配達に10回行ったら、単純に計算すれば一旦手元には10000円が入るわけだ。
どうしても今金が必要なんだ!
と言う切羽詰まった時には非常に心強いと言えるだろう。
・現金配達のデメリット
現金配達を行うことによるデメリットは以下の2点である。
1 手持ちの金が増えて危険
稼働中、整理が面倒なので、私は客から預かった金を先程のポーチの中にひたすらぶちこんでいく。
すると、気づいた時には10数万円を所持しながら配達していることがよくある。
なるべく貴重品は常に身に付けるようにはしているが、ひったくりに合うかもしれないし、ちょっと目を話した隙にポーチをまるごと盗まれるかもしれない。
ウーバーイーツは何も保証はないため、そうなったら売り上げはすべてパーになることもある。
2 万札を出す客がムカつく
「ウーバーイーツです。商品代金850円になります」
「10000円でお願いします」
正直言うが、こう言う客はマジでイライラする。
1000円くらい用意しとけよと。
こんな案件が2件続こうものなら、たちまち先程用意した札はなくなりどこかで下ろさなければならなくなり、余計な時間、無駄な手数料が発生することになる。
しかもこれが真冬で手がかじかんでいたり、雨の日だったりすると余計にイライラする。
給料日やボーナス支給日は特にこの傾向がみられるため、私はその時期で、かつ悪天候の日は精神衛生を保つために現金配達はオフにしてる。
と言うかそもそも、私のような短気は本来現金配達には向いていないのかもしれない。。。
・現金配達の割合は?
稼働しているなかで、現金をオンにすると、実際に現金配達はどれくらいの割合で回ってくるのか。
あくまでも私の体感であるが、全体の5割程度だ。
30件いったら15件が現金配達みたいな感じだ。
じゃあ現金配達オンにしていなかったらその半分しかオーダーがもらえないのかと言うと、決してそう言うことではない。
これは単純に、現金配達をオンにすると現金配達が多めに回ってくるだけだ。
実際、現金配達をオフにしている配達員と比べても、1日を通した配達件数ではそんなに大差がない。
ただ、これはあくまでも夏、冬などの注文が混み合う時期の話であり、秋や春は現金をオンにした方が有利になるのは先ほど述べたとおりだ。
・まとめ
今回はUber Eats配達員の現金配達について色々まとめてみたがいかがだっただろうか。
現金配達と聞くと色々不安になったりする部分もあると思うが、実際にやってみると、先にあげたいくつかの例を除けばそこまで大変ではない。
と言うか、実際はそれすらもそこまで大変ではない。
少しでも稼ぎを多くしたい!
そんな配達員は是非現金配達をオンにして稼働してみてはいかがだろうか。
今日はここまで。