ド底辺
読み方:どていへん
意味:階層、階級を形成しているもののうち最も程度の低い部分のこと。収入や学歴などについて言うことが多い。
このド底辺の職業に当たるのがなんと、、、
我々Uber Eats配達員だと言うのだ。
そんな馬鹿な!
と憤慨したくなる気持ちはよくわかる。
しかし、よくよく考えてみると、なぜUber Eats配達員がド底辺と呼ばれるのか、その理由が見えてきた・・・。
と言うことで今回はUber Eats配達員がど底辺と呼ばれる所以について、現役のUber Eats配達員であり、配達回数6700回を超える私が詳しく解説していきたいと思う
・Uber Eats配達員がド底辺と呼ばれる理由6選!
1 資格が一切必要ない
私はかつてとある外資系企業に就職を試みたが、
TOEIC730以上
英検準1級
いずれかを所有していないと受けることができずに撃沈した。
一方、ウーバーイーツ配達員はと言うと、、、
資格は一切必要なし。
チャリに乗れさえすれば他には何もいらない。
小学生だってできる。
こんなにも敷居が低い職業をド底辺と呼ばずになんと呼ぶのだろうか。
2 学歴が必要ない
学歴社会
この言葉は現代において死語であると言う人がいるが、決してそんなことはないと言うことを就活経験者は知っているはずだ。
実際、大卒を応募の最低条件にしているとこなんてごまんとある。
ましてや、中卒であれば入れる企業なんて言うのは本当に限られてくる。
だが、Uber Eatsの配達員をやるのには学歴なんて何一ついらない。
あなたが小卒だろうと、中卒だろうと、高卒だろうと、もちろん大卒だろうと、全てを受け入れてくれるのがUber Eats配達員だ。
誰でも入れてしまう、やれてしまう仕事なんてど底辺の仕事以外にはありえない。
、
3 収入が安定しない
Uber Eatsの給料は注文数次第で如何様にも変わる。
更に、新料金改定以降は配達員の数や天候にもよって変わる。
安定感のある仕事が好まれる昨今、ここまで給料の先行きが見えない職業はド底辺と呼ばれても仕方がないだろう。
4 コミュニケーションを必要としない
組織に所属して働くと言うことは人と関わり生きていくと言うこととイコールだ。
その中で同僚と支え合ったり、時には言い合ったりしながら人間として成長していくものだ。
だが、Uber Eatsはそのようなものを必要としない。
最初から最後までたった一人でやり切ることができる。
客や店員とのやり取りもあるが、そんなのは定型分であり、感情のこもったコミュニケーションなんて基本的にはない。
働くと言うことは、人間関係に悩み、苦しみながらも自己を高めていくこと。
Uber Eats配達員をやると言うことはそれを放棄すると言うことで、それ自体がド底辺の発想であると思われても仕方がない。
5 失業者の受け皿的役割
現在、世界はコロナウイルスの猛威にさらされている。
日本もその影響をもろに受けまくっている。
その結果失業した人の数は36万人を超えた。
その中で、家族がいる、家のローンがある、借金があるなどの理由がある人たちが行き着く再就職先はUber Eats配達員だ。
こう言う人がどっと流れ込んでくると、Uber Eats配達員=コロナの失業者の集まりと言うイメージがあまりにも強くなってしまい、ど底辺感が滲み出すのは否めないだろう。
6 メディアの影響
これを見た人がウーバーイーツがど底辺であると思わない方が逆に難しいのではないだろうかw
6 保証なし=自己責任
優良企業を見極める際には様々な判断基準があるが、福利厚生と言うのは1つ大きな判断基準になるだろう。
Uber Eatsにはそれがない。
休んだら給料は入ってこない。
怪我しても全額実費。
死亡してもUber Eatsはお構いなしだ。
全てが自己責任の世界。
こんな働き方をさせられるのはド底辺故なのではないだろうか。
・実際にUber Eats配達員はド底辺なのか
ここまで、Uber Eats配達員がど底辺と言われる理由について様々な視点から述べてきた。
では、現役の配達員である私から見てUber Eats配達員は本当にド底辺なのかと言うと、結論から言って、「その人次第」である。
例えば、Uber Eatsはド底辺の仕事であるため、稼げないと思われている。
だがこれは大きな勘違いだ。
私が稼働しているエリアでは、トップは月45万くらい、平均だと30万円くらいは皆稼いでいる。
私のように1日数時間の稼働でも10万円以上は稼ぐことができる。
都内であれば、月収100万なんて言う配達員も出てくる
100万と言うのは確かに特例なのかもしれないが、都内の配達員は60万や70万は当たり前に稼ぎ出し、週に2日休んだとしても50万近くはみんな稼いでいる。
地域により差は出てくるだろうが、Uber Eats配達員を本気でやろうとしている人たちは皆稼げるエリアに出ていく。
そのため、ほとんどの配達員は普通のサラリーマンの月収以上は余裕で稼いでいると思った方が良いだろう。
また、メディアに大きく取り上げられるUber Eats配達員はこんな感じの人が多い。
こう言う人を見ると、多くの一般市民は「Uber Eats配達員=人間的にもド底辺」と言うイメージを持つのは仕方ない。
しかし、実際はこう言った配達員は稀で、先ほど言ったようなコロナで仕事を失った人と言うのも皆さんが思っているほど多くはない。
私が稼働しているエリアでは、大道芸人、会社経営、不動産王、夢追い人(スポーツ選手、俳優、歌手)、学生、など様々なバックグラウンドを持った配達員がたくさんいる。
Uber Eatsの配達員の人口が増加したのは、このような人たちがUber Eatsの存在を知ったためだ。
彼らは皆良い意味で独特のキャラクターを持っており、ポジティブで底抜けに明るい。
ピックアップ先とも仲がよく、信頼も熱い。
Uber Eats配達員は必要以上のコミュニケーションを必要としないのは確かだが、だからと言って配達員全員がコミュ障と言うわけでは断じてなく、「そう言う人もいる」くらいの感覚だ。
実際の会社でもそんなものではないだろうか。
保証がないと言うことに関しても、個人事業主のほとんどは保証無くして働いている。
決してUber Eats配達員に限ったことではないだろう。
これらを踏まえて私が言いたいことは、多くの人が想像するものよりも断然明るい現実もUber Eats配達員にはあるのだ。
・まとめ
今回はUber Eats配達員がド底辺なのかと言うことについて色々話してみたがいかがだっただろうか。
私一人がこのような発信をしたところで、社会に染み付いた「Uber Eats配達員=ど底辺」と言うイメージは無くならないだろう。
だが、そんなのは無くす必要もない。
配達員たちがわかってさえいれば良いのだ。
我々はど底辺なんかじゃないと。
今日はここまで。